産科
母乳育児支援について
母乳育児を推進しています
当院では、WHO(世界保健機関)/ユニセフ(国連児童基金)が提唱している「母乳育児を成功させるための10ヵ条」を遵守し、赤ちゃんの健やかな成長を願って、妊娠中から助産師外来や母親学級で母乳育児についての支援を行っています。分娩直後からの24時間母子同室を行い、いつでも授乳が出来る体制にしています。分娩室での初回授乳、その後の頻回授乳を支援し、母乳育児に自信を持って退院できるよう、お手伝いします。退院後も不安なく母乳育児が出来るよう、2週間健診などの継続的な支援も行っています。
母乳育児の長所
母乳育児は一旦確立しさえすれば、お母さんにそれほど負担をかけることなく、日常的に抱っこ・授乳・赤ちゃんへの語りかけが回数多くおこなわれ、自然に豊かな母子相互作用が形成されます。また、哺乳びんによる授乳とは違い、赤ちゃんを胸に抱っこし直接おっぱいを飲ます行為はお母さんに対しても快・幸せな感情をもたらし、育児を喜びの多いものにします。
母乳育児は下記のような長所があると言われています。
母乳自体の長所
(1)
母乳は赤ちゃんの成長にとって栄養的に最善である。
(2)
初乳(分娩後最初の数日間に分泌される母乳)には、感染やアレルギーを予防する分泌型IgAやラクトフェリンなどの免疫物質がたくさん入っている。
(3)
人工乳で育った場合に比べ、肥満や将来の心筋梗塞・糖尿病を予防する。
(4)
初乳の中に含まれる物質や、頻回授乳時に吸啜(きゅうてつ)刺激(赤ちゃんがお母さんのおっぱいを吸う刺激)で赤ちゃんの血液中につくられるコレシストキニンという物質などが胎便の排出を促進する結果、黄疸が軽くなる。
授乳行為の長所
(5)
母子相互作用を促進し、赤ちゃんの人間に対する基本的信頼および確かな存在感を育て、赤ちゃんの「心」をつくる。
(6)
回数多くおこなわれる抱っこ・授乳などによる母親とのスキンシップは、触覚その他の知覚神経を介する刺激により赤ちゃんの脳神経系の発達(脳神経細胞間のネットワーク形成)を促進する。
その他の長所
(7)
人工乳で育った場合に比べ、乳幼児突然死症候群が少ない。
母親に対する母乳育児の長所
(8)
子宮の復古(産後の回復)を促進する。
(9)
授乳していない女性に較べ、乳がんにかかりにくくなる。
(10)
直接の授乳行為は母親に対しても快・幸せな感情をもたらし、また、授乳により母親の体内に増加するプロラクチンというホルモンの作用と相まって、育児を喜びの多いものにする。さらに、プロラクチンは母親の身体を、夜何回も起きないといけないといった、育児に対応できる「効率の良い体質」に変える。
(11)
産後、無理なくやせることができる。
当院の助産師がサポートいたしますので、
子育ての不安や悩みをぜひお聞かせください。
子育ての不安や悩みをぜひお聞かせください。
おっぱい相談(産後)
当院では母乳育児を推進しており、退院後もお母さんと赤ちゃんをサポートいたします。
乳腺炎や授乳不安などある場合は、お気軽にご連絡ください。
当院の助産師が可能な限り対応させていただきます。